※この記事は、筆者(2児の母)が実際に経験したことをまとめた体験談です。医学的な診断や治療方針を示すものではありません。お子さんの耳の状態が気になる場合は、自己判断せず小児科・耳鼻咽喉科を受診してください。
子どもが産まれてから、授乳、おむつ替え、沐浴、寝かしつけ。すべてが初めてで、毎日があっという間に過ぎていきました。
少し落ち着いたころ、ふと「そういえば産まれてから一度も耳掃除をしていないけれど、大丈夫なのかな?」という疑問が浮かびました。
ママ友との間でも「耳掃除ってどうしてる?」「耳の表面を拭くだけだけど、これでいいのか分からないよね」といった会話になることがしばしば。
そんな中、息子が1歳半のときに耳鼻科を受診する機会がありました。そのときに医師から聞いた話と、我が家の経験をまとめます。
赤ちゃんの耳掃除について調べたこと
産院の沐浴指導のときに、助産師さんから「綿棒やガーゼで耳のまわりの汚れを取るだけで大丈夫ですよ」と説明を受けていたので、そのとおりにしていました。
しばらくして気になり、あらためて調べてみました。以下は、耳鼻咽喉科の医療機関や公的機関が公開している情報を参考に、筆者が理解した内容をまとめたものです。詳しくは各医療機関の情報や、かかりつけ医にご確認ください。
一般的に言われていること
- 耳には自浄作用があり、耳垢は自然に外へ押し出されていくとされています。そのため、家庭で耳の奥まで掃除する必要は基本的にないと説明されることが多いようです。
- 耳垢が見えていて気になる場合は、入浴後に濡らしたガーゼなどで耳のまわりや入口付近をやさしく拭く程度にとどめるのが一般的です。
避けたほうがよいとされていること
- 綿棒や耳かきを耳の奥まで入れること
- 無理に耳垢をかき出そうとすること
耳の中は傷つきやすく、かえって耳垢を奥へ押し込んでしまうこともあると言われています。
医療機関への相談を検討したい様子
- 耳垢が溜まって聞こえにくそうにしている
- 頻繁に耳を触ったり引っ張ったりして気にしている
- 耳からにおいがする、耳だれが出ている
- 発熱が続く、機嫌が悪い状態が続く
こうした様子が見られるときは、小児科や耳鼻咽喉科に相談すると安心です。
※上記はあくまで一般的に紹介されている情報であり、お子さんの状態によって適切な対応は異なります。
これを読んで「特別な耳掃除はしなくていいんだ」と安心し、我が家では1歳半まで耳の中の掃除はしていませんでした。
息子の耳の異変に気づく
息子が1歳半のころ、しきりに耳を気にする様子が見られるようになりました。
小指を耳の穴に入れたり、耳たぶを引っ張ったり。特にお風呂上がりにこの動作が多かったのを覚えています。
気になって耳の中をのぞいてみると、奥のほうに大きな黄土色の耳垢が見えました。自分で取るには奥すぎて怖かったので、耳鼻科を受診することにしました。
耳鼻科を受診した日のこと
「耳掃除で病院に行くなんて気が引ける……」
そう思いながら向かったのですが、実際には耳掃除で受診する子どもは珍しくないようで、スタッフの方々はとても手慣れていました。
小さい子どもは耳を診てもらうとき、泣いて動いてしまうことが多いそうです。我が家の息子も例外ではありませんでした。看護師さんが頭と手足をがっちりと押さえて子供が動かないように固定して、医師が専用の器具で耳垢を取り除いてくれました。子どもにとっては怖い体験だと思うので、終わった後はたくさん褒めてあげました。
結果、右耳からは思っていたよりずっと大きな真っ黒の耳垢が出てきて驚きました。
左耳は耳垢が皮膚に張り付いていて、その日は取れないとのこと。「無理に剥がすと耳を傷つけてしまうので、点耳薬でふやかしてから、1週間後に取りましょう」と説明を受け、点耳薬を処方されました。
朝と夜の1日2回、嫌がる息子をなだめながら点耳薬を続け、1週間後に再受診。左耳からも右耳と同じくらいの耳垢を取ってもらうことができました。
医師から言われたこと
このとき医師から言われたのは、次の2点でした。
- 気になったときは自分で取ろうとせず、受診してほしい
- 3か月から半年を目安に、耳の状態を診せに来るとよい
※これは我が家の息子に対する説明です。適切な頻度はお子さんの耳垢の状態によって異なるため、かかりつけ医の指示に従ってください。
ちなみに4か月後にあらためて受診したところ、前回ほどではないものの、それなりの量の耳垢が取れました。
思い返せば気になっていたこと
息子は1歳1か月のときに、初めて「ママ」と「ば」(バナナのこと)を話しました。
これからどんどん言葉が増えるのかなと楽しみにしていたのですが、そこからしばらく増えませんでした。同じくらいの月齢の子が次々に言葉を覚えていくのを見て、焦りを感じていたことを覚えています。
また、児童センターや図書館の読み聞かせ会に行っても、話を聞かずに部屋を歩き回っているのが気になっていました。家では読み聞かせを最後までじっと聞いてくれる子だったので、不思議に思っていたのです。
今振り返ると、少し離れた場所からの声が聞き取りにくかったのかもしれない、と感じています。家では息子のすぐそばで読んでいたので聞こえていたのかな、と。
耳掃除のあとに感じた変化
耳垢を取ってもらったあと、息子の発語は少しずつ増えていきました。
ただし、これはあくまで我が家で起きたことであり、耳垢を取れば言葉が増えるという因果関係を示すものではありません。子どもの発達には大きな個人差があり、時期的にちょうど言葉が増えるタイミングだった可能性も十分にあります。
言葉の遅れや聞こえについて気になることがある場合は、耳鼻咽喉科や小児科、自治体の乳幼児健診・発達相談の窓口に相談することをおすすめします。専門家に診てもらうことで、原因がはっきりしたり、安心できたりすることも多いです。
私自身は「もっと早く気づいてあげられたらよかった」と感じましたが、ママ友に話すと「そんなの分からないよ」と言ってもらえました。同じように悩んでいる方がいたら、ご自身を責めすぎないでほしいと思います。
まとめ
- 赤ちゃんの耳には自浄作用があり、家庭で耳の奥まで掃除する必要は基本的にないとされています
- 耳の入口やまわりは、入浴後にガーゼでやさしく拭く程度で十分と説明されることが多いです
- 耳垢が気になるときや、耳を頻繁に触る・聞こえにくそうといった様子があるときは、自分で取ろうとせず医療機関へ
- 「耳掃除で受診するなんて」と遠慮する必要はありません。実際、同じ理由で受診している子どもはたくさんいました
お子さんの様子で気になることがあれば、早めに小児科や耳鼻咽喉科に相談してみてください。
参考にした情報
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(一般向け情報ページ)
- お住まいの自治体の乳幼児健診・子育て相談窓口
※本記事は筆者個人の体験と、上記のような一般向け情報をもとに作成しています。医療行為の推奨や診断を目的とするものではありません。記載内容の正確性には注意を払っていますが、最新かつ個別の判断については必ず医療機関にご相談ください。

