湯河原『飯田商店』のラーメンを妊婦が食す

旅行

はじめに

ラーメン好きなら誰もが一度は訪れたいと思う名店、飯田商店。ラーメンのことは”普通に好き”レベルの私ですが「一度は食べてみたい」と思い続けてきました。妊婦で仕事はしていないし、時間だけはあるので何度も予約に挑戦し毎回完敗・・・。

しかし今回、ついに予約を取ることに成功し、念願の訪問が実現しました。この記事では、実際に訪れて感じた飯田商店の魅力、予約の取り方、メニューの食レポまで、これから訪問を計画している方に役立つ情報をお届けします。

※本記事は2023年2月訪問時のレポートです。

飯田商店とは?日本一と称されるラーメン店の歴史

店舗の基本情報

飯田商店は、神奈川県の湯河原駅から徒歩約10分の場所に位置するラーメン専門店です。店主の飯田将太さんが、ご実家の水産加工会社だった建物を改装し、2010年にオープンしました。開業以来、飯田商店は数々の栄誉を獲得してきました。

メディア掲載歴

  • ミシュランガイドに掲載
  • 食べログ評価4.1(2023年4月現在)
  • テレビ番組「情熱大陸」で特集
  • テレビ番組「アナザースカイ」で紹介

これらの実績から「日本一のラーメン店」と称されることも多く、全国からラーメン愛好家が訪れる聖地となっています。

予約システムの変更とその背景

かつての飯田商店は、当日の整理券を求めて早朝から長蛇の列ができることで有名でした。開店前から何時間も並ぶ光景は、店の人気を象徴するものでしたが、同時にお客様への負担も大きいものでした。

数年前からは完全予約制に移行し、現在はインターネット予約のみとなっています。この変更により、遠方からの訪問者も計画的に訪れることができるようになりました。このおかげで妊婦でも行列に並ぶことなく訪問できます。

訪問当日の流れ:予約時間10分前の集合

到着と待機時間

予約を取る際、確認メールには「予約時間の10分前にお店の前にお越しください」と明記されています。この時間はできるだけ守る必要があります。

私たち夫婦は少し道に迷ってしまい、予約時間の8分前に到着しました。しかし、すでに他のお客様全員が集合しており、私たちが最後の到着となってしまいました。早く到着した方からお店の席に案内されるので、一番遅かった私たちはお店の入口付近の端っこの席でした。奥のテーブル席や厨房がよく見えるカウンター席を希望するのであれば早めに到着することをおすすめします。

食券を購入するシステム

待機中、お店の前に設置されたタッチパネル式の食券販売機で注文を行います。現金やクレジットカード、QRコード決済に対応しています。

私たちが注文したメニュー

  • 醤油らーめん × 2杯
  • つけ麺(しお) × 1杯(2人でシェア)
  • お出汁割り(かつお) × 1杯

連食についての方針

飯田商店は、珍しいことに連食(複数杯の注文)を認めています。店主の飯田さんは過去のSNSで「そのお客様がお腹いっぱいになるまで、満足するまで」を基準にしていると語っています。

受付から入店まで

予約名を伝えて食券を渡すと、スタッフの方から2つの質問をされます。

  1. ラーメンを出す順番の希望
  2. つけ麺を半分に分けて提供するか

私たちはつけ麺を2人でシェアする予定だったので、半分に分けていただくようお願いしました。

予約時間になると、名前が呼ばれて入店します。席の配置は、テーブル席から奥の方から順に案内されるようです。私たちは最後の到着だったためか、カウンターの一番手前の端の席でした。

もし店主の飯田さんの調理を間近で見たい場合は、早めに到着してテーブル席の奥や、カウンターの中央付近の席を狙うのが良いかもしれません。

店内の雰囲気

第一印象の衝撃

扉を開けて店内に入った瞬間、私は思わず息を呑みました。ラーメン店というよりも、まるで高級料亭のような洗練された空間が広がっていたからです。

店内は写真撮影が禁止されているため、その雰囲気を言葉で表現するしかありませんが、木材を基調とした落ち着いた内装、丁寧に配置された什器、そして何より職人たちの真剣な表情が醸し出す緊張感が、特別な食事の時間を予感させました。

席に用意されたもの

各席には既に以下のものが用意されています。

  • お盆
  • お箸
  • レンゲ
  • お水

汚れやほこりが一切ないほど全てがピカピカで清潔で細部まで行き届いた準備に、店のプロフェッショナリズムを感じます。

店内でのマナーと雰囲気

店内の厳かな雰囲気から、私たちは自然と私語を慎み、静かに順番を待ちました。他のお客様の中には少し会話をされている方もいましたが、全体的には静謐な空気が流れていました。

カウンター席からは、職人たちがラーメンを作る様子を見ることができます。一杯一杯、丁寧に作られていく過程を観察できるのも、飯田商店での食事の楽しみの一つです。まさに食のエンターテイメントと言えます。

醤油らーめん

視覚から始まる感動

ついに目の前に運ばれてきた醤油らーめん。その美しさに、思わず箸を取る前に見とれてしまいました。

スープの透明感、チャーシューの美しい色、そして丁寧に盛り付けられた具材。すべてが計算し尽くされたような完璧なビジュアルです。そして立ち上る食欲をそそる香り。この時点で食欲が最高潮に達しました。

スープの味わい

まずは一口、スープを飲みました。

予想していたよりも塩味は控えめで、最初に感じるのは深い出汁の香りです。思わず夫と顔を見合わせて、「優しい味だね」と声が出ました。

最初の一口では穏やかに感じますが、飲み進めるほどに様々な出汁の風味が口の中で広がっていきます。私はラーメンのスープはいつも全部飲み干すことができずに残してしまうのですが、このスープは「永遠に飲み続けられる」というのは決して大げさではなく、本当にそう感じさせるスープでした。(妊娠中で塩分が気になったので、今回は泣く泣く残しました。)

麺の食感と特徴

次に麺を食します。

これまで様々なラーメンを食べてきましたが、飯田商店の麺は全く新しい食感でした。表現するなら「つるつるとしていて、どこか素麺に似た繊細さがある」という感じです。

しかし単に細いだけではなく、適度なコシがあり、スープがよく絡んでいます。一本一本が美しく、食べるたびにスープの味わいが引き立ちました。

チャーシューへの驚き

実は私、普段はチャーシューが得意ではありません。噛み切れないほど固かったり、脂身が多すぎて胃もたれしてしまうことが多く、いつも夫に譲っていました。

しかし飯田商店のチャーシューは別格でした。

箸で持ち上げただけで、その柔らかさが伝わってきます。一口食べると、とろけるような食感。脂身は上品で、しつこさが全くありません。むしろ旨味の塊と言った方がいいかもしれません。

苦手だったはずのチャーシューを、気づけばすべて食べ切っていました。これほど美味しいチャーシューは初めてでした。

つけ麺(しお)

提供タイミングと盛り付け

2人分の醤油らーめんを食べ終わる頃を見計らって、つけ麺が提供されました。このタイミングの良さも、店のプロフェッショナルさを感じる瞬間です。

私たちは1人前を半分に分けていただきましたが、しおのつけ汁や薬味は分けられないとのことで、1つのみの提供でした。

飯田商店のつけ麺には、白い麺と黒い麺の2種類が入っています。

白い麺 もちもちとした食感で、いわゆる「ラーメンの麺」に近い印象です。つけ汁をよく絡め、弾力のある噛み応えでした。

黒い麺 こちらは蕎麦に近い食感で、表面に少しざらつきがあります。この麺は白い麺とは全く異なる味わいで、同じつけ汁でも違った表情を見せてくれます。

豚肉と昆布出汁による味変

麺を半分ほど食べ進めたところで、豚肉の薄切りと昆布出汁が追加で提供されます。(この時は写真を撮り忘れてしまいました)

豚肉はしっかりとした塩味があり、昆布出汁はとろみのある粘り気が特徴的です。これらを少しずつつけ汁に加えることで、味わいが変化していきます。

テーブルには複数の調味料が用意されており、自分好みに味を調整できます。ただ、ラーメン初心者の私には「どう使えば最適なのか」が少し分かりづらく、戸惑ってしまいました。

この点は、常連の方や、より深くラーメンを理解している方が楽しめる要素だと感じました。

お出汁割り(かつお)

30秒以内の鮮度へのこだわり

つけ麺を食べ終えた後、接客スタッフの女性が近づいてきて、鰹出汁についての説明がありました。

「鰹を削ってから30秒以内にお出汁を提供いたします」

この言葉を聞いた瞬間、「30秒!?」と驚きの声を上げてしまいました。

説明の直後、本当に私たちの目の前で職人さんが鰹を削り始めました。削りたての鰹節から立ち上る香りが、すでに食欲を刺激します。

そしてその場で出汁を取り、私たちのつけ汁に注いでくれます。この一連の流れを見られること自体が、貴重な体験でした。

一口飲んだ瞬間、口の中に鰹の香りが爆発的に広がりました。

これまで飲んだどんな出汁とも違う、圧倒的な鮮度と香りの強さ。削りたての鰹節だからこそ味わえる、この上ない贅沢なスープでした。

「永遠に飲み続けられる」という表現を、この日2度も使うことになるとは思いませんでした(笑)

醤油らーめんのスープと並び、この鰹出汁も忘れられない味となりました。

予約方法

予約サイトと基本情報

飯田商店の予約は、「OMAKASE」というサイトを通じて行います。

OMAKASEサイト: https://omakase.in/

予約開始日時: 毎週日曜日16:00

予約対象日: 水曜日〜土曜日(日曜・月曜・火曜は定休日)

予約前の準備(重要)

予約開始時刻になると激しい争奪戦が始まるため、事前準備が成功の鍵となります。

手順1: アカウント登録 まずOMAKASEサイトで新規会員登録を済ませておきます。予約当日に登録しようとすると、貴重な時間を無駄にしてしまいます。

支払い方法について 現在は当日の現地決済となっています。以前はクレジットカード情報の事前登録が必要でしたが、システムが変更されています。

予約の手順を詳しく解説

手順1: 16:00ジャストにスタンバイ 日曜日の16:00ちょうどになると、「このお店を予約する」ボタンが赤色に変わりクリック可能になります。この瞬間を逃さないよう、15:59から画面の前で待機しましょう。

手順2: 日付と時間帯の選択 カレンダーから希望の日付をクリックすると、右側に利用可能な時間帯が表示されます。希望の時間帯・席タイプ・人数の組み合わせにチェックを入れます。

手順3: 人数の選択 時間帯にチェックを入れると、下部に人数選択欄が表示されます。人数を選択し「予約の確認へ進む」をクリックします。

満席表示への対処法 この段階で「満席」と表示されることがよくあります。しかし諦めないでください。私は何度も更新を繰り返し、3分ほど格闘してようやく枠を確保できました。

他のユーザーが5分以内に予約を完了できなかった場合、その枠が再度解放されるため、粘り強く試すことが重要です。

手順4: 詳細確認と予約完了(5分以内) 予約内容を確認し、「予約を完了する」をクリックします。この操作は5分以内に完了する必要があります。時間を超過すると自動的にキャンセルされてしまうので、落ち着いて確実に操作しましょう。

予約を取りやすくするコツ

平日を狙う 当然ですが、土曜日よりも水曜日や木曜日の方が予約は取りやすい傾向にあります。仕事の都合がつく方は、平日訪問を検討してください。

複数候補日を用意 第一希望だけでなく、第二・第三希望まで用意しておくと、予約成功率が上がります。

通信環境の確保 予約時は安定したインターネット環境が必須です。Wi-Fiの調子が悪い場合に備え、スマートフォンの4G/5G回線も準備しておくと安心です。

アクセス情報と周辺環境

店舗名】 飯田商店

住所】神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-12-14

最寄り駅】JR東海道本線 湯河原駅

【駅からの距離】: 徒歩約10分

湯河原駅からのアクセス】

湯河原駅から飯田商店までは、比較的わかりやすい道のりです。ただし、初めて訪れる場合は余裕を持って出発することをおすすめします。

私たちは少し道に迷ってしまい、予定より到着が遅れてしまいました。スマートフォンの地図アプリを使用し、事前に経路を確認しておくと安心です。

価格に対する価値

ラーメンとしては非常に高めの価格帯です。一般的なラーメン店の2〜3倍の料金だと思います。

しかし、実際に食べてみると、この価格以上の価値があると断言できます。

  • 最高品質の食材
  • 職人技術の結晶
  • ここでしか味わえない体験
  • 特別な高級感のある空間での食事

これらすべてを考慮すると、むしろコストパフォーマンスは良いとさえ感じました。

妊娠中の訪問について

妊娠中の私でも問題なく訪問できましたが、以下の点に注意が必要です。

  • 座席は基本的にカウンター席(腰への負担があるかも)
  • スープの塩分が気になる場合は飲み干さない
  • 駅からの徒歩10分を考慮して体調を確認

店内は清潔で、スタッフの方も丁寧なので、体調さえ良ければ安心して訪問できます。

まとめ

予約の争奪戦は確かに大変ですが、それを乗り越えてでも訪れる価値が飯田商店にはあります。この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ次の日曜日16:00、予約サイトの前でスタンバイしてみてください。

日本一と称されるラーメンを、あなた自身の舌で確かめてみてはいかがでしょうか。

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